2022年2月24日、ロシアによるウクライナ侵攻から1年が経ちました。戦時下で多くの人々が難民となるなか、UPFウクライナはすぐに民間人への人道的支援の提供と心理的支援活動の組織化という、2つの方面で活動を開始しました。
戦争が始まると、人々は首都キーウを離れ始め、行き場を失った数百万人が難民に。多くの医師が去り、ほとんどの薬局が閉鎖されたため、残った人々は適切な医療を受けることができませんでした。そうした状況のなか、UPFウクライナでは隣国ポーランドから医薬品や衛生用品を調達し、地域の医療外来クリニックで支援を行いました。
また、都市部から離れた地域では、救急隊員が患者を病院まで運ぶためのミニバスの購入を支援。医師や看護師とともに地域の外来診療所で当直をしたり、ボランティア活動を手伝いました。
3月30日以降、ロシアに軍事支配されていたイルピンとブチャが解放されると、UPFウクライナの手配による医療チームが現地に赴き、支援を行いました。歯科医3人、胸部外科医1人、腫瘍医1人がケアに参加しました。
キーウから100キロ離れたイヴァンキフという町の地方紙は、ロシア軍による占領でオフィスが完全に破壊されたため、全国ジャーナリスト組合とともに、UPFの友好団体である米ワシントンタイムズ財団の支援を受け、活動に必要な設備を購入することができました。このほか地元の病院にも医薬品を寄贈しました。
このほか、ボゴモレツ国立医科大学などとともに「セーフ・スペース・ツー・トーク（Safe Space to Talk」という活動を通じて、民間人、ボランティア、難民、民兵、子供、青少年への心理的サポートを提供。専門機関、公的団体、大学環境などをベースにしたプロフェッショナルな人脈の広範なネットワークにより、支援要請に対して迅速に対応しています。
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