5月3日に開会したピースサミット2023は4日、分科会セッション2-Aとして、「北米地域から考える世界平和の構築」をテーマとしたセッションが開かれました。
同セッションでモデレーターを務めたマイケル・ジェンキンスUPFインターナショナル会長(=写真左)は、国に平和をもたらすには政治、軍事、経済分野の強化だけでは不十分で、宗教も重要な役割を担っていると指摘。神への信仰心の背後には、和解と愛の基盤があることを強調しました。また、UPFの活動は政治、宗教、メディア、ビジネス、学術、芸術など、あらゆる分野にまたがっており、相互に対話の場を提供することができると述べました。
フランコ・ファムラロUPFカナダ会長(=写真左)は、多様な人々による対話の重要性について言及。UPFが掲げる価値観は普遍的な原則に基づいていることから、さまざまなバックグラウンドを有する人々を集めることができると紹介しました。「他者のために生きるという利他主義を通じて、私たちは文化的なつながりを持つことができる。敵を愛するという実践は、一般的に適応される原則である」と述べました。
カリスタ・ギングリッチ駐バチカン米国大使(=写真右)は、信教の自由の侵害について発言しました。ギングリッチ氏は、北朝鮮の金正恩政権が恐怖と報復によって宗教を厳しく弾圧していると指摘。他にも、中国におけるウイグル族への迫害やトルコでのイスラム教徒に対する人権侵害、さらには日本の家庭連合(旧統一教会)信者への迫害などの事例を紹介しました。
ワシントン・タイムズ紙の国家安全保障チームのリーダーを務めるガイ・テイラー氏(=写真左)は、ユン・ソンニョル韓国大統領の米国訪問について言及。核抑止について両国の歴史的な合意がなされたことを評価し、ユン大統領の訪問は非常に重要で、両国の同盟関係の強化を示す重要な機会となったと述べました。