朝鮮半島の南北関係が冷え込むなか、UPFの友好団体である韓国の「2020南北統一運動国民連合(国民連合)」は昨年10月以来、全国各地で随時、「南北統一祈願国民大討論会」を開催しました。
討論会は、朝鮮半島の平和的統一のために韓国国民の意識の啓発と、民間組織による統一運動の方向性を模索するために開かれていたもので、10月23日の忠南(チュンナム)を皮切りに、全国15の市、道で「2020南北統一祈願国民大討論会」を開催しました。
11月9日に行われた「釜山大討論会」では、約2時間にわたって熱心な討議が行われました。
映像で参加者を激励したソ・ビョンス国会議員は、メッセージの中で「国民連合はこれまで毎年、国民中心の統一時代を開いていくためにピースロード統一大長征、統一祈願大討論会、韓民族平和統一大会など数多くの活動を行い、世界平和に寄与してきた」とし、「今回の討論会を通して統一教育案と統一運動の方向についてより深い論議になることを期待している」と述べました。
イ・ソングォン元国会議員は「統一に対する国民意識と民間統一運動の役割」と題して発表。「調査によると、韓国国民の統一像とは『北朝鮮と一つになる“出来事”にすぎず、統一のイメージが貧弱と言わざるを得ない」と指摘。「統一への共感ではなく、統一そのものについての議論が必要だ」と強調し、当事者意識を高める必要性を強調しました。
また、この日の討論会で座長を務めたパク·ソンヨル国民連合釜山市会長は、「昨今の韓国の政治状況を見ると、政治がむしろ国民の葛藤を助長しているようだ」と述べ、「南北の平和統一に対し、正しい価値観を共有した国民が一丸となって、政府や政党を監視し、政治家を教育しなければならない」と訴えました。
今回の国民大討論会は、新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、会場参加者を最小限に止め、ユーチューブなどを通じてオンライン中継しました。
一連の討論会には、大学教授、言論界、自治体首長など各界各層の統一専門家らが参加。南北関係の改善と交流案、統一の必要性、時代に合った統一の発想などをテーマに提案し、統一団体活動家、報勲団体関係者、脱北者、大学生らがパネラーとして登場して統一に対する多様な声を集めました。
国民連合では、国民大討論会を通じて正しい統一価値観を定立する一方、国民的な統一への意志を結集し、南北関係改善の突破口を開く契機になることを期待しています。