UPFサンマリノとサンマリノ・フットボール連盟の共催による「平和のためのフットボール(Football for Peace)」イベントが8月25~29日にかけて開催され、イスラエルやパレスチナの10代の少年16人が参加しました。コロナパンデミックの影響で2年間中止を余儀なくされていましたが、今年、再開されました。

このイベントは、歴史的な葛藤の背景を持つイスラエルとパレスチナ双方の若者がスポーツを通じて交流することで、相互の違いを認識し、理解を深めることを目的に企画されたものです。

今回は、イスラエルの元国会議員であるズヘイル・バールール氏も同行。バールール氏はイスラエル在住でアラブ系出身者であるため、両地域に通じており、顧問的な立場で参加しました。

一行は25日にイタリアのボローニャからサンマリノに移動。翌26日に、サンマリノ・サッカー・アカデミーのメンバーとともに練習を行いました。

27日はサンマリノ国会議事堂を訪問し、執政(※)であるオスカル・ミーナ閣下とパオロ・ロンデッリ閣下を表敬訪問。両氏は同国への訪問を歓迎し、少年らに激励のメッセージを送りました。

29日に一行はサンマリノ・サッカー・アカデミーとサッカーの試合を行い、チームを同じくするイスラエル・パレスチナのメンバーだけでなく、試合をしたサンマリノやイタリアの選手とも汗を流しつつ、友好親善を深めました。

※サンマリノ共和国では、国務を司る執政として2人が立てられており、国家元首として位置づけられている。