UPFウルグアイは9月24日、首都モンテビデオの会場で「多様な宗教・精神分野のビジョンとミッション:平和に対する基本的価値観を尊重する」をテーマに国連「国際平和デー」記念行事を開催しました。

開会に先立ち、UPF南米の申東謀(シン・ドンモ)会長があいさつしました(ビデオメッセージ)。申会長は、平和実現のために宗教者が果たすべき役割の大きさを強調しました。

続いて、キリスト教、イスラム教など6人の宗教指導者が順に登壇し、それぞれの宗教的視点から平和についてメッセージを語りました。

イスラム指導者であるユサフ・カーン師は冒頭、聖典「コーラン」の一節である「信じる者たちには、平和がともにある」を読み上げました。それから、預言者が何度も繰り返した言葉である「攻撃と抑圧を取り除き、平和が地上に満ちなければならない」について紹介した上で、イスラムの儀礼的なあいさつである「平安があなたの上にありますように」を唱え、これがイスラムの信仰の柱の一つであると語りました。

また、末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)の地域代表であるセサール・マシエル師は自身の信仰観を共有し、「平和の学校」としての家庭と社会調和の重要性を強調。平和は私たちが日常生活で示すべき周囲との連帯や利他主義と密接につながっていると述べました。

ウルグアイのバハイ教コミュニティ(19世紀後半、イラン人のバハーウッラー師が創始した一神教)の代表であるシマ・バヘル博士は、恒久的平和が「全人類の至高の目標」であるというバハイ教の教えについて説明しました。バベル師は、多種多様な民族が住む地球全体を一つの視点で見ることで、世界平和は必然的になされるだろうと語りました。

キリスト教牧師のヘロニモ・グラナドス博士も、自身の信仰観を披瀝した後、キリスト教ルター派の伝統である社会貢献活動について紹介。特に、最も社会から疎外され、弱い立場にある人々との関わりについて語り、こうした活動が天国を築く基盤になると強調しました。

最後に、UPFウルグアイの顧問(平和大使)であるエドガルド・マルティネス・シマリオフ師が全体を総括。宗教間対話の重要性を強調し、相互に宗教伝統や価値観を理解し合う取り組みを通じて、不寛容や憎悪を克服することができると述べました。