サモアの首都アピア近郊のパリシ村で2023年12月14日、「太平洋圏の人々による平和のための祈り:イスラエルとパレスチナに捧げるキャンドル祈祷会」が開催されました。UPFサモなどが共催したこの行事には、キリスト教、イスラム、バハーイ教(19世紀のイランにおいて、バハオラによって創設されたとされる宗教)など、様々な宗教的背景を持つ人々が集まり、各宗教・宗派が持つ恒久平和に関する視点を共有し、現在も続いているイスラエルとガザ地区の間の紛争解決と和平実現のために祈祷を捧げることを目的に行われました。
行事は紛争で犠牲になった人々へのメッセージの朗読から始まりました。
その後、宗教指導者が各信仰を象徴する水を中央の大きな容器に注ぎ入れ、すべての宗教・宗派の協力と平和を求める「水の儀式」が行われました。
メインプログラムとなる「キャンドル祈祷会」では、異なる宗教的背景を持つ参加者は困難な時代にあって、ともに祈り、神の導きを求める篤い祈祷をそれぞれの伝統に従って捧げました。それから、サモアの歌手ラニ・アロの楽曲「Tau I Manu」(サモア語で「鳥の背中に乗る」の意。現代社会における人々の苦悩と不安を表現した祈りを込めた曲)が流され、参加者全員が祈りました。
最後に、UPFサモアのマウガナイ・セティ・スアファ会長が「神のご加護とともに、本日の祈祷を通じて、暴力と苦難の終焉に向けて、一筋の希望の光を放つことができたのではないか」と述べ、閉会しました。