イスラエルとガザに対する対応と行動への呼びかけ
イスラエルとガザで無分別に命が奪われていく現状に、私たちの心には癒え難い傷が生じています。子供や家族、罪のない人々が殺され、世界中が悲しみに暮れています。この世界のどこであってもそうですが、とりわけ究極の価値と知恵を備えたユダヤ教、キリスト教、イスラム教の発祥の地である聖地に、テロリズムの居場所はありません。これらの偉大な精神的伝統は、平和への回復の機会を指し示す霊的な源泉を私たちに提供しています。
UPFの創設者である文鮮明・韓鶴子総裁夫妻は2000年8月18日、国連で開かれたフォーラムで演説し、国家元首や外交官と連携しながら平和に向かう取り組みをサポートすることのできる宗教指導者の役割を強調しました。政治的努力が破綻すると、外交ルートは閉ざされてしまいます。しかし、宗教指導者はたとえ行き詰まったとしても、民間・有識者間の取り組みと対話(トラック2協議)を続けることができます。歴史的に、暴力によらないこうした取り組みによって平和の可能性が見出されてきました。信仰をもつ者として、私たちは国連による平和への取り組みを支持し、対話と相互尊重を通じた平和を支援することに今後も変わらず最大限の努力をしていきます。
私たちは、UPF創設のビジョンに則り、次のような行動を呼びかけます。
私たちは世界中の信仰を持つ人々、特にユダヤ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒がそれぞれの伝統の中にある、時代を超えた平和のための原則(原理)とビジョンを神に求めることを願います。ハマスの行動に対し、すべてのパレスチナ人が責められるべきではありません。同時に、私たちはまた、イスラエルが存在し、自らを防衛する権利を認めます。私たちは、あらゆる宗教指導者に対し、暴力や憎しみ、復讐を増長させるあらゆる行為を放棄するよう求めます。
神の助けがあれば、宗教指導者は暴力と苦しみを終わらせ、永続的な平和が達成できるという希望の光を示すことができます。「悔い改め」「許し」「相互尊重」、さらには創造主の目には私たちは皆、人類一家族の一員であるとの「認識」など、聖地における精神的な教えに基づくならば、必ずやパレスチナとイスラエルに恒久的な和解と平和が生まれるはずです。
2023年10月25日
UPFインターナショナル
※UPFインターナショナルによる原文(英文)はこちらから
https://www.upf.org/peace-and-security-reports/10978-response-and-call-to-action-on-israel-and-gaza