UPFオーストリアは9月11日、ブルゲンランド州にあるシュレーニング城で「平和を再考する(Rethinking Peace)」と題する平和会議を開催し、約70人が参加しました。

最初に、ディーター・シュミットUPF中央ヨーロッパ議長がUPFの核心価値や理念について概説し、1991年に北朝鮮を訪問して金日成主席と会った文鮮明総裁について紹介しました。

続いて、国連の元外交官で同国の環境団体LIOS-SOILの会長でもあるアフサール・ラトール博士(=写真右)は、94年のルワンダでの国連平和構築ミッションに関わった際の経験を語りました。フツ族過激派が数千人のツチ族やその他のフツ族を殺害した「ルワンダ大虐殺」について、同氏が国連と共に進めた和解への取り組みについて報告が行われた後、参加者を交えて活発なディスカッションが行われました。

アイゼンシュタット市のユダヤ博物館館長、ヨハネス・ライス氏は、中世から続くハンガリーの貴族であるエステルハージ家が支配したブルゲンラント州のユダヤ人が持つ伝統と、ブルゲンラント州の7つの聖なるユダヤ人コミュニティーについて講演しました。

そのほか、社会人類学者、ジャーナリスト、ドキュメンタリー映画製作者、そして市民社会団体「世界社会フォーラム会議」の共同創設者と、多彩な顔を持つレオ・ガブリエル博士が、平和運動の役割について語りました。 ガブリエル博士は西側諸国が信頼構築と自信を深めるための方策にもっと投資していれば、ウクライナでの戦争はおそらく避けられただろうと指摘しました。

UPFオーストリアのピーター・ハイダー会長は、平和文化の拡大を目的に国際的な活動を展開しているユダヤ博物館館長のヨハネス・ライス氏、ブルゲンランド州パルンドルフ市長のヴォルフガング・コヴァックス氏、ジャーナリストで著名な写真家・作家のヨハン・コルラート氏の3人を平和大使に任命しました。

イベントの終わりには、参加者の間で活発な交流がありました。