UPF韓国5地区(嶺南地区)などが主催する「第32回神統一韓国平和フォーラム」が10月21日、京畿道の会場で開かれ、北東アジアの平和構築をテーマに専門家らが活発な議論を展開しました。

フォーラムの冒頭にあいさつしたUPFのユン・ヨンホ世界本部長(=写真左)は、朝鮮半島の平和的統一と地域の平和と安定の重要性について強調し、そのための政策的アジェンダとしてUPF5地区が展開している日韓海底トンネルプロジェクトの意義について言及しました。 

ユン本部長はこの中で、「人が道を作るが、道が人を作ることもある」と述べ、「道は単にモノと人を連結するだけでなく、平和と相互繁栄のための新しい協力体制を作り出す重要な役割も担っている」と強調。 

さらに、「覇権競争による葛藤と分裂が世界に広がりつつある今日、日韓トンネルプロジェクトは北東アジアに共生と共栄の道を作る画期的なプロジェクトだ」と述べました。

UPF5地区のパク・ヨンベ会長の主催者あいさつに続き、韓日トンネル研究会のパク・ソンヨル理事が「北東アジア平和のゲームチェンジャー、韓日海底トンネル」をテーマに講演しました。

パク理事は、日韓トンネルプロジェクトの今日までの取り組みについて概観しながら、「北東アジアの平和構築をめざす同プロジェクトの成功のためには、米国の積極的な関与が必要だ」と強調。「トンネルプロジェクトが米国の北東アジア政策の中に位置付けられ、『地政学的韓日米同盟体制』を構築しなければならない」と主張しました。

続いて、イ・グァンセ元韓国統一部次官(=写真右)が、「国際情勢変化と朝鮮半島」をテーマに講演。「米中覇権競争とロシアのウクライナ侵攻で国際的緊張が高まっている」と述べた上で、「軍事・外交・経済など多様な分野で起きている複合危機に対する対応が必要だ」との考えを述べました。 また北朝鮮の現状について、「核武力が強化されており、戦術核の再配置について論議が起こっている。このような朝鮮半島の情勢変化に対応する対北朝鮮政策の樹立が必要だ」と訴えました。 

専門家の基調講演を受けて行われた討論会には、カン・ジェホン前韓国交通研究院院長とシン・サンチョル教授(崇実大学)が参加し、新しい日韓関係改善のための方策などについて、活発な討論が行われました。