第118回超宗教フォーラム 日韓トンネル現地巡礼ツアー報告
宗教者平和大使協議会・IAPD-Japan主催の第118回超宗教フォーラムが2021年12月3日、東京・新宿の会場を中心に全国各所をオンラインで接続して開催され、神道、仏教、イスラーム、キリスト教を代表する宗教者平和大使、有識者ら約80人が参加しました。
「日韓友好の絆と朝鮮半島平和統一の祈りⅡ」と題して行われた今回は、さる11月4日から3泊4日の日程で行われた日韓トンネル調査斜坑現場(佐賀・唐津、長崎・対馬など)の訪問を中心とした巡礼ツアーの成果を踏まえ、日韓トンネル建設を通じたUPFの平和ビジョンと宗教者の役割を再確認する場となりました。
巡礼ツアーは、UPF創設者の文鮮明総裁が世界平和実現の具体的方策として掲げた「日韓トンネル・国際ハイウェイ構想」の提唱から2021年で40周年を迎えたことを記念し、宗教者が現地を訪ね、心ひとつに祈ろうと企画されたもの。
「神主義による南北平和統一」と題して基調講演を行った一般財団法人国際ハイウェイ財団の佐藤博文理事長(=写真)は、「日韓トンネル・国際ハイウェイ」推進運動の歴史的経緯や現在までの進捗状況を説明しながら、そのゴールについて、思想的背景も交え説明しました。
さらに、国際ハイウェイ構想の先駆的モデルとしてのローマ街道の文明史的意義に言及。同構想の根幹に文総裁の核心的な理念である「神主義」があるとの考えを示しました。
続いて、IAPD-Japanコーディネーターの石丸志信・世界平和宗教連合会長(=写真)が11月4日〜7日「日韓トンネル現地視察・日韓友好の歴史巡礼の旅」の報告を行いました。
石丸会長は「日韓交流の長い歴史の中に恨みや悲しみ、争いがあり、一方でこれを修復するための犠牲や努力の歴史も見出すことができる」と語りながら、巡礼が日韓友好の歴史を訪ね、世界平和の基となる両国友好の絆を祈り、結ぶ旅だったと総括しました。
報告を受け、ツアーに参加した宗教者らがコメントし、「日韓トンネルが世界平和の手始めになるだろう」「このツアーで大きく自分が変えられた。文総裁の抱いた日韓トンネルのビジョンから現在を見直す視点を得た」などの感想を述べました。
フォーラムのまとめとして、川上与志夫IAPD-Japan会長(=下の写真中央)が全体の所感を述べました。「愛と平和は実践が伴って初めて実現されるものだと学んだ」とした上で、「祈りこそが愛の実践である」と述べ、参加者を激励しました。
最後に、石丸会長が第10回科学の統一に関する国際会議(ICUS)における文総裁の基調講演文と、セネガルでのアフリカサミット開会式(2018年)における韓鶴子総裁の基調講演文の一部を読み、参加者とUPFのビジョンを共有しました。