UPFが主催するPEACE SUMMIT(ピースサミット)2023が韓国・ソウルのホテルで5月3日から5日にかけて開催され、強大国間の覇権競争や気候危機、宗教・人種間の対立激化などグローバルな課題について議論しました。

今回のサミットは「恒久的な平和世界建設のための大陸連帯」をテーマに掲げ、アルビン・クルティ・コソボ首相、マイク・ポンペオ元米国国務長官、ニュート・ギングリッチ元米国下院議長、ジム・ロジャース・ロジャースホールディングス会長など元・現職のトップリーダー50人余りを含め、70カ国以上から1000人余りの各界有識者、専門家が参加しました。

開会に先立ち、キリスト教とイスラム教、仏教、シーク教、ヒンズー教などの宗教指導者15人が登壇し、宗教間の和合と世界平和を祈願する平和合水式を行いました。

基調演説では、CEN-SAD(サヘル・サハラ諸国国家共同体)のブリジ・ラフィニ事務総長(元ニジェール首相)やイヴ・ルテルム・ベルギー元首相、マイトリーパーラ・シリセーナ・スリランカ元大統領などが登壇しました。

主催者を代表して演説したUPFの韓鶴子総裁は、「無知によって、地球が多くの苦痛を被っている」と指摘。紛争、気候変動、飢餓に苦しむソマリアの現状を例に挙げながら「黙って見ているわけにはいかない」と訴えました。

続いて、恒久的な平和実現に向け、長老格の各界指導者の知恵と経験を共有し伝承するために創設された世界元老会(International Elders Roundtable)の出帆式が行われました。式では、アルフレッド・モイシウ元アルバニア大統領、ジミー・モラレス元グアテマラ大統領など12人が同会の最高委員に任命され、韓総裁から任命牌が授与されました。

ピースサミット期間中にはこのほか、第6回シンクタンク2022フォーラム、国際学術シンポジウム、鮮鶴平和賞カンファレンス、世界元老会カンファレンス、次世代の青年・学生を中心としたカンファレンスなどが行われました。