UPF欧州・中東地域主催でILC2022開催
UPF欧州・中東地域が主催するILC2022が4月6〜7日と12日にオンラインで開催されました。
4月6日から2日間の日程で行われた最初の3セッションはUPF-Japan・IAPP-Japanとの共催で、「世界秩序に対する現代の課題:解決案の模索」をテーマに行われました。
このうち、「相互接続された世界へ:平和道路構想」をテーマに掲げたセッション3では、3人のパネリストが、UPFが推進する「平和道路構想」に焦点を当て、その現代的意義、実現可能性、課題などについて議論しました。
まず、国際交通インフラを専門とする欧州の経済学者、ケント大学のロジャー・ビッカーマン博士(インペリアル・カレッジ・ロンドンの交通戦略センター長)が発題。国境は「障壁を作り、市場を制限するものだ」と指摘する一方、英仏海峡トンネルはフランスとイギリスの間の歴史的な溝と地理的な隔たりを劇的に解消したと強調しました。
続いて、日本から発題したUPF-Japanの梶栗正義議長(国際ハイウェイ財団会長=写真左)は、UPF創設者である文鮮明総裁が提唱した「国際平和高速道路構想」について、「統一経済圏、東西統合の新文明、真の平和世界の構築」を実現するものであると総括。同じくUPF共同創設者である韓鶴子総裁も2018年に開催されたUPF主催「アフリカサミット」で、「南アフリカの喜望峰からアフリカ、欧州、アジアを通り、韓国までつながる平和高速道路を実現しよう」と発言したことを紹介しました。
また、梶栗議長は構想の一環である日韓トンネルの実現に向け、①日韓政府間の合意形成②トンネルプロジェクトを軸とした持続可能なビジネスモデルの構築③技術的課題の解決――の3つの課題を挙げました。
最後に発題したロシア科学アカデミー極東研究所ロシア・中国センター主任研究員であるウラジミール・ペトロフスキー氏は、19世紀以降のロシアのベーリング海峡への関心について言及しました。