英オックスフォード大のギルバート博士とワクチン供給支援団体GAVI

鮮鶴平和賞委員会(委員長:ジョゼ・マヌエル・バローゾ元欧州連合委員会委員長)は2月7日、第5回鮮鶴平和賞をオックスフォード大学ジェンナー研究所ワクチン学教授のサラ・ギルバート博士とGAVIアライアンス(Gavi, the Vaccine Alliance=ワクチンと予防接種のための世界同盟)に贈ることを決定しました。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が続くなか、ギルバート博士はアストラゼネカ(AZ)社とともにコロナワクチンを共同開発し、途上国の感染病対応に寄与した功績が高く評価されました。

また、共同受賞したGAVIアライアンス(2000年設立)は、全世界のすべての国にワクチンを公正に配分するためのメカニズムである「コバックス・ファシリティ(COVAX Facility)」を主導し、これまでに144カ国に10億回分のワクチンを供給しました。

鮮鶴平和賞委員会のバローゾ委員長は、「逆説的だが、新型コロナパンデミックが私たちに連帯と協力を推進する機会を与えた」とし、「次のパンデミックがいつ、どこで発生するかわからないが、コロナパンデミックを通じ、ただ人類愛に基づいた連帯と協力だけが、グローバル危機のソリューションであるということを学ぶことになった」とコメントしました。

また、同時に発表された鮮鶴平和賞創設者特別功労賞には、カンボジアのフンセン首相が選ばれました。フンセン首相は、東南アジアの持続可能な発展と繁栄のためにリーダーシップを発揮した功績が認められ、特に鮮鶴平和賞財団の設立者である韓鶴子総裁が提案した「新統一韓国平和体制」に歩調を合わせ、2月11日から韓国を中心に開催される「韓半島平和サミット(ワールドサミット)」の共同委員長として活躍した功績が高く評価されました。

授賞式は、2月12日、韓国清心平和ワールドセンター(京畿道加平郡)をメイン会場に、オンライン―オフラインを連携したハイブリッド方式で開催されます。受賞者には、各50万ドルの賞金とメダルが授与されます。