2023年2月6日、午前4時17分、トルコは予想外となるマグニチュード7.8の恐ろしい地震に見舞われた。震源地は同国南東、シリア北部のカフラマンマラシュ。何十万もの家屋が倒壊し、5万人以上が死亡、何百万人もの人々が被災しました。

トルコ政府、トルコ災害緊急事態対策庁(AFAD)およびその他の組織から、被災者救出と安全な地域への避難支援のために直ちにスタッフが動員されました。

地震発生直後から、UPF中東は現地で3度にわたり支援活動に参加。防寒着、食料、テントなど必要な物資の調達をサポートしました。ただ、多くの道路が地震で損傷を受けたため、数日間にわたり、都市部の物流センターから近隣の地域や村に物資を届けることは困難を極めました。

この間、UPFを含む救援チームは現地当局の提案に基づき、まだ物資が行き届かないハタイ県アンタキヤ(トルコ南部)のサポートに出向くことを決定。ようやく地震発生から7日目に、毛布、発電機、食料、衣類(子供、女性、男性のインナー)などの救援物資を持って現場に入りました。各地域の避難テントに救援物資を運搬。現地の被災者は1週間以上、屋外で寝泊まりしている状態でした。救援チームは昼夜を問わず支援を続け、毛布743枚、発電機5台、衣類2000枚、テント、食料などの配布に奔走しました。

チームの責任者、ハティツェ・クブラ氏やUPF中東地域代表のウンベルト・アンゲルッチ氏を始めとする救援チームの努力に対し、トルコ政府から謝意が伝えられたほか、地元の人々からも感謝状が送られました。

2回目の活動では、ある村で150世帯を超える家族と500人以上の子供が避難生活を送っていた学校の改修をサポート。子供たちが早期に教育を受けられるようにするために必要な設備の再建を行ったほか、被災した家族が持続的な収入を得るためのトレーニング・プログラムを提供しました。

3月22日、現地のビェナンド・パウデル氏が率いる地震災害支援チームは、救援物資を携えアディヤマンに入りました。イスラム教の宗教儀式、ラマダン入りを翌日に控え、被災地域の人々は非常に混乱していました。祈りと献身の儀式を捧げる準備はもちろん、食事の準備もままならないなか、救援チームは130世帯分の食事を準備。ボランティアはさまざまな食材が入ったダンボール箱や飲料水を各家庭に提供しました。

また、アディヤマンでの救援活動の2日目には、さまざまな難民キャンプのテントを訪問し、子供たちへの学習教材を配布しました。これらは宗教間協力の一環で、仏教系のネパール人協会の現地コミュニティによってサポートが行われ、UPF中東は救援物資の確保や配布のためのスタッフ派遣などで協力しました。