UPFスリランカは2022年12月10日から16日まで、同国の宗教青年奉仕団(RYS)などと共催で「アイランド・フレンドシップ・プロジェクト」を開催しました。このプロジェクトはスリランカの青年スポーツ省が国家青年サービス評議会(Sri Lanka Youth)を通じて支援。テーマとして「世代間の連帯:すべての世代のための世界を創る」が掲げられ、さまざまな宗教を背景に持つ若者ら58人が参加しました。
プロジェクトでは、首都コロンボから45km離れたアビサウェラ村にある200以上の世帯のために井戸の整備を行いました。 参加者は、水道管敷設のための整地のほか、電動ポンプの設置、井戸を塞ぐためのセメントの混合・運搬などを行いました。村人も手作りのお菓子やお茶をふるまい、親睦の時間を持つことができました。12月16日には、この井戸の完成を祝うセレモニーが行われました。
活動とともに、RYSスリランカ事務局長のディネシャ・リヤナスリヤ氏、UPFスリランカ事務局長のチュラ・セナラトネ氏などのコーディネートによって、「言葉の力」や「感謝を伝えること」に焦点を当てた学びの時間も持たれました。参加した青年たちは、自分が日頃信じている価値観や新年を語り合うことを通じ、異なる宗教の間にも共通点があることを共有しました。
多くの参加者にとって、他の宗教の人と一緒に議論し、生活し、食事をするのは初めてのことでした。宗教的で伝統の違いから、さまざまな問題が発生する可能性もありましたが、若者たちは他の人々の信仰を尊重する必要性を理解することができました。 多くの若者が自分の宗教観を共有し、それぞれの宗教の共通点を見出そうと努力しました。
プロジェクト終了後、参加者からは、7日間を通して深く充実した体験ができたとの声が聞かれました。特に、異文化・異宗教間の調和の大切さを実感し、宗教・宗派を超えたより世界平和の実現に向け、前向きな姿勢に変わるきっかけを得たようです。