UPFインターナショナルは6月14日、現在、イスラエルとイランの間で激化している軍事衝突に関し、両者の緊張緩和を求める以下の緊急声明を発表しました。

イスラエルとイランの緊張激化に関するUPFの声明

ユニバーサル・ピース・フェデレーション(UPF)は、イスラエル国とイラン・イスラム共和国との間で、最近激化している敵対行為に深い懸念を表明します。私たちは、自制と民間人の保護、そして建設的な関与への新たな取り組みを緊急に要請します。この進行中の危機は、対話、緊張緩和、人道的原則を最優先とするリーダーシップの決定的な必要性を浮き彫りにしています。

この対立は、罪のない人々の命を危険にさらすだけでなく、既に存在する地域的緊張をさらに悪化させるものです。私たちは、すべての関係者に対し、国際人道法を尊重し、さらなる緊張激化を招くような行動を控えるよう強く求めます。

UPFは、長年にわたり中東各地の多様な背景を持つ指導者たちが対話と協力を促進するために集まってきた、「中東平和イニシアチブ(Middle East Peace Initiative)」の取り組みを、改めて想起します。また、「アブラハム合意」や「世界平和のための人類の兄弟愛に関する共同宣言書」といった国際的枠組みが、理解と交流のための貴重な道を開いてきたことも評価します。こうしたイニシアチブは、たとえ関与が困難な状況であってもそれが可能であり、必要であり、有益であることを証明しています。

私たちは、イスラエル、イラン、そして近隣諸国の宗教および地域社会のリーダーが、平和構築の努力を積極的に支援し、人道協力を促進することを奨励します。それぞれが豊かな精神的・文化的遺産を持つユダヤ人とペルシャ人は、平和、思いやり、生命への畏敬の念を重んじる伝統を共有しています。永続的な平和は、共感、相互理解、そして尊敬を育む教育に根ざしていなければなりません。

また、私たちはディアスポラ(在外)共同体に対し、対話と緊張緩和を促進するための提言、アウトリーチ活動、そして橋渡しの取り組みを通じて、建設的な役割を果たすよう呼びかけます。

さらに、私たちは国連と地域の関係機関に対し、信頼構築と紛争回避のための実際的な措置を講じるよう強く求めます。持続可能な平和には、継続的なコミュニケーション、透明性、そして外交への誠実な取り組みが必要です。

9月21日の「国際平和デー」を前に、UPFはすべての政府に対し、一時的な停戦、信頼醸成措置、または共同人道イニシアチブを検討するよう呼びかけます。現在の危機的状況は、内省と自制、そして予防外交の重要性を見直す契機となるべきです。

UPFは、対話、和解、そして地域協力を目的としたあらゆる努力を支援する準備があることを、ここに表明いたします。

2025年6月14日

UPFインターナショナル会長
タジ・ハマド
Dr. Tageldin Hamad

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