国連の場で各国首脳らが内外情勢に関する自国の立場を表明する、国連総会の一般討論演説が9月22日、始まりました。トランプ米大統領は前日にホワイトハウスで収録したビデオ演説で、中国による新型コロナウイルス対応や不公正な経済・貿易慣行を批判し、中国に厳然とした対応をとることを国際社会に呼びかけました。

今年の一般討論演説は、新型コロナの感染拡大を受けて首脳らは出席せず、ニューヨークの総会議場で各国首脳のビデオ声明が上映されました。

トランプ氏は、中国がコロナ感染初期に国内での移動を制限しながらも、海外への渡航を認めたと批判。さらに「中国政府、中国に事実上操作されている世界保健機関(WHO)は、人から人への感染を示す証拠はないという誤った主張をした」とし、「国連は中国に対し、自らの行動の責任を負わせなければならない」とも訴えました。

一方、中国の習近平国家主席は多国間主義の重要性を強調。米国との対立を念頭に「我々はいかなる国とも、冷戦や武力を伴う戦争をするつもりはない」と述べました。

習氏は収録映像を通じた演説で、「科学に基づく指針に沿って、WHOが全面的に主導的役割を担い、連携した国際的対応が必要だ」とした上で「コロナを政治化し、汚名を着せようとする試みに反対しなければならない」とけん制しました。