1年間を会期とする第75回国連総会が9月15日、米ニューヨークの国連本部で開幕しました。新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、途上国への支援や国際協調の重要性を確認します。22日から始まる各国首脳級らの一般討論演説では、首脳らは国連本部に集結せず、事前収録された映像が配信、放映されます。

国連本部には世界193の加盟国・地域の外交官が集まりましたが、感染防止のため現場に出席できるのは各国1人に絞り、出席者はマスクを付けて参加しました。会場の様子はインターネットを通じて映像を中継で配信します。

開会に際した演説で、グテレス事務総長は「国連にとって最も重要な1年になる」と述べ、新型コロナ対策が喫緊の課題だと強調。ワクチン開発や感染抑制などで国際協力への期待を表明しました。

22日以降の各国の演説には、トランプ米大統領や中国の習近平やロシアのプーチン大統領などが参加します。トランプ氏は9月、会場入りしての演説に意欲を示していましたが、メドウズ大統領首席補佐官は17日、メディアに対し、現地には行かず、議場での演説を見合わせることを明らかにしました。

日本は就任したばかりの菅義偉新首相が25日(日本時間26日)、演説します。首相はビデオ演説の中で、新型コロナウイルスの世界的な感染収束に向けた国際協調の重要性を訴えるほか、途上国も含めてワクチンや治療薬を流通させるための支援も表明する方針です。また、安倍政権の外交姿勢を継承するとして、日米同盟を基軸に、「自由で開かれたインド太平洋」を推進する考えや、北朝鮮による日本人拉致問題の解決に取り組む姿勢も強調します。