宗教者平和大使協議会・IAPD-Japan主催の第111回超宗教フォーラムが9月25日、全国各所をオンラインで接続して開催されました。UPF創設15周年(9月12日創設)、国連「国際平和デー」(毎年9月21日)を記念して行われたフォーラムには、神道、仏教、キリスト教を代表する宗教者や各分野の平和大使など約40人が参加しました。

開会に先立ち、IAPD-Japanコーディネーターの石丸志信・世界平和宗教連合会長があいさつしました。石丸会長は、UPF-Japanの国連国際デー記念行事における宗教者平和大使の取り組みを振り返り、特に2017年の第89回超宗教フォーラムで宗教者が「祈りの会」を行ったことや、同年のIAPDの創設大会(米国)では、地域の平和大使の協力によって作られた平和を祈願する千羽鶴4000羽が大会に参加した宗教者に送られたことなどを紹介。諸宗教の宗教者が互いに理解と協力関係を深める活動を進めてきたことを報告しました。

この日のフォーラムでは、こうした取り組みを踏まえながら、冒頭、イスラーム、仏教、神道、キリスト教などの宗教者がリレー形式で平和への祈りを捧げ、会を始めました。

続いて、UPF-Japanの魚谷俊輔事務総長(=写真下)が「UPF創設と国連の刷新、宗教者の役割」と題して記念講演を行いました。魚谷事務総長は冒頭、UPFの前身である「世界平和超宗教超国家連合(IIFWP)」から今日までのUPF超宗教運動の流れを報告しました。

また、魚谷事務総長は国連で制定された「国際平和デー」にちなみ、1954年6月に、日本国際連合協会からニューヨークの国連本部に寄贈された「平和の鐘」のエピソードを紹介。「平和の鐘」運動の提唱者である元宇和島市長の中川千代治氏(日本国連協会理事)が「目に見えることを議する世界機構に、目に見えざる世界の協力と組織を加えることが現下の急務である。国連の議事としている宗教平和会議の実現を希望するものである」と語ったことを取り上げながら、日本から提案されたこのような考えが、UPFの文鮮明総裁の提唱した「国連超宗教議会」のアイデアに極めて近いと強調しました。その上で、このような宗教的な理念があってこそ、真の国連の理想を実現することができると訴えかけました。

2000年、IIFWPが行った国際会議「アッセンブリー2000」の席上、文総裁は「国境線撤廃と世界平和」というメッセージを語りました。魚谷事務総長はこのことに触れ、「『国境線撤廃』というアイデアは政治家などからは出てこない発想。国境を撤廃して世界が一つになるという高次の発想は宗教者から出てくる」と述べ、国連において宗教者の果たすべき役割の大きさに言及しました。

講演後、各現場からの活動報告の時間が持たれました。まず、今年6月以降、全国各地で展開されてきたピースロード運動について、UPF事務局のスタッフが報告しました。

次に、福岡で行われた平和フォーラムについてフマユン・ムガール氏が報告しました。ムガール氏は2019年にアフガニスタンで殺害された医師の中村哲さんに触れ、生前から交流のあったムガール氏は、中村さんの平和への精神を自分たちの活動に生かしていきたいと語りました。

続いて、聴行庵の東和空住職が広島での超宗教平和フォーラムの報告をしました。東住職はコロナ禍の中で行われたフォーラムで、政治、行政、宗教の役割がどれだけ期待され、その期待にどれだけ応えられたかを共有し、そこからさまざまなヒントや知恵を得ることができたと振り返り、宗教家らも宗教心を沸き立たせる大きな転機になったと報告しました。

講演や活動報告ののちに、IAPD?Japanの川上与志夫会長が内容を総括しました。川上会長はコロナの現状を、神からの「警鐘」と「恵み」という2つの意味で受け止めているとし、警鐘を通じて自らを反省することができ、一方で自身の生き方を反省するきっかけを得たことは恵みだと述べました。

その上で、川上会長は一人ひとりの力は小さいが、力を合わせていこうと参加者を激励しました。

参加者らは最後に、UPF創設時の文総裁の基調講演文(「神様の理想世界と平和理想世界王国Ⅰ」=2005年9月12日)を読み、UPFのビジョンを共有しました。