UPFなどの共催で9月27日、韓国・京畿道加平郡にある平和ワールドセンターを拠点に全世界の約200万人をオンラインで結ぶ「第2回希望前進大会」(Rally of Hope)が開催されました。

UPFの創設15周年を記念して行われた本大会は、8月の第1回大会と同様、UPFが掲げる共生・共栄・共義の理念のもと、国家や宗教、人種を超越した各界の碩学が参加して、互いの知恵を集めながら、コロナウイルスはもとより分裂と葛藤を助長する様々な課題の克服を模索する目的で行われました。特に、今回はUPFのプロジェクトのうち、世界平和頂上連合(ISCP)、世界平和議員連合(IAPP)を中心テーマとして開催されました。

開会に先立ち、ユダヤ教、キリスト教・プロテスタント、同カトリック、イスラム教、ヒンズー教など世界7大陸の異なる宗教団体の指導者が集い、平和祝願式を行いました。壇上の宗教指導者らはそれぞれ手にした水をひとつの入れ物に注ぎいれる「合水(がっすい)の儀式」を行い、世界平和を願う諸宗教の和合を祈りました。

その後、プロテスタントを代表して、ルーテル世界連盟の議長で、今年、第4回鮮鶴平和賞を受賞したムニブ・ユナン師(=写真下)が平和を祝願するメッセージを送りました。

ユナン師は、平和を実現する世界機構である国連の課題について言及し、「私たちは国連は権力層のための機関ではなく、真理と正義、平等の礎となるように共に協力しあうべきだ」と強調。特に世界各国がさまざまな課題に直面する今こそ、平和の価値を見直さなければならないとした上で、「人は食料がなくても3週間は生きられる。水がなくても3日間は生き延びることができ、空気がなくても3分は生きていられるが、希望がなければ3秒も生きられない」と語り、絶望の世界で希望の原動力にならなければならない、と訴えました。

このほか、カトリックのカルバン・フェリックス枢機卿などがメッセージを語りました。

その後、ISCPを代表してアフリカのグッドラック・ジョナサン議長(元ナイジェリア大統領)、IAPPを代表してダン・バートン共同議長(元米国下院議員)、ホセ・デベネシア共同議長(フィリピン元国会議長)がそれぞれ祝辞を述べました。

創設者である韓鶴子総裁(=写真下)は基調講演の中で、「人類歴史は利己主義と、欲心による葛藤と戦争の歴史だった」と述べました。また、現在の気候変動の問題や新型コロナウイルスで大きな被害を受けた米中両国の現状にも懸念を示し、「世界のすべての国々が、自然と共に幸福に暮らすことができる地上天国をここに参席した指導者と共につくり上げていきたい」と訴えかけました。

大会では、ISCPに参画する首脳級の指導者も基調講演を行いました。

ジョゼ・マヌエル・バローゾ元欧州委員長(=写真下)は、世界を覆うナショナリズムの脅威について触れ、「問題は自分の国が他の国よりも優れていると考える過激主義だ」と指摘。「国家主権を強調するよりも個々人の尊厳についてまず考えなくてはいけない」と主張し、「希望は恐怖に打ち勝つことができる」と訴えました。

ディック・チェイニー元米副大統領(=写真下)は、「米国と同盟国は、国家の独立、民族の自決権、法治社会を基盤とした正義を支持する」とした上で、この理想は「世界のどの場所においても確実に保護されなければならない」と述べました。

このほかにも、サントメ・プリンシペのエバリスト・カルバリョ大統領、ダン・クエール元米副大統領、カンボジアのヘン・サムリン国会議長、パキスタンのユスフ・ラザー・ギラニ元首相らが演説しました。